エンドロールが流れる前に

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貴方に問いかける。
私に問いかける。

ただ漠然として言葉にならず
声に出すことすらためらわれ

受け入れられなかった時を夢に見る。

心だけはここにあるのに。

戸惑いを隠せずに 震える指で
惜しまぬようにと 奮い立たせる

何度も書いた言葉だ
何度も言った言葉だ

なぜこんなに離れてくれないんだ。

自分と同じ人間がこの世にいるなら
殺したくなるだろうよ。

言葉にしないなら、ないのと同じだ。

言葉にできずに筆を投げて
身体の内側からナイフが飛び出してきて
身体がのけぞるくらいの痛みをこらえる。

自分は一体、誰のことを思っているんだ。
そいつは、自分に何をしてくれた?

何故自分の言葉がわからない。
何故自分の真意が伝わらない。

何故、テレパシーは 使えない?

好きなら好きと言ってくれ
嫌いなら嫌いと言ってくれ

なぜ こんなに自分は 人を 思えないんだ

誰かわかってくれているんだろうか

違うなら 違うと教えてくれ。

分かる人にわかればいいと思っていた。
そうやってずっと逃げてきた。

どうせ、好きといわれたら、
勝手にその言葉の重さを量り
自分の汚さを思い知るだけなんだ

貴方はきっと こんな私を嫌うだろうなと
心穏やかにして 眠るだけ

どうせ、嫌いだといわれたら
わかってるよ、私も自分が嫌いだと
皮肉たっぷりに言っては思い知るだろう。

本当は、 好きでありたかったのに。

何を期待しているかわからないけど、
いくら短い線が点滅したところで、
もう私からは何もでてこない。

一体誰がまともな人間なんだ。
誰の言葉が、一番正しい。
自分を信じられないなら、誰を信じればいい。

こうありたい自分と戦って
ただの一度も、勝てはしないのだ。

自分の人生が映画なら、それはあまりにつまらない。

エンドロールが流れる前に、
コーラの紙コップを投げつけて
そそくさと劇場をあとにするのさ。

これは映画じゃないだろう?
一体誰が、観てるというんだ。
誰が観たいというのだ。

書けば文学などというなら
どうかわたしを褒めたたえてくれ。
こんな私の言葉でもよいならば。

私の気持ちがよくわかるなんて、
いわないでくれよ。

貴方は私なんかよりずっと、価値があるんだから。

何を期待しているかわからないけど、
いくら短い線が点滅し、
書く場所を教えてくれたって、
私からは何も出てこないよ。

だから、もう終わりにしよう。