フィクションの君へ

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君が目の前にいてよかった
姿がそこにあるだけでいいんだ。

君がこの世に居てよかった
君のことが大好きだから。

君が本物でよかった
君は世界でただひとりだけ。

君が偽物でなくてよかった
僕が大好きな君は 世界でただひとりだけなんだよ。

君に目があってよかった
君のその目で見てきたものが、君自身をつくって
僕はそんな君を 好きになったんだ。

君に手があってよかった
一緒に幸せを感じることができるから。

君の名前を知っていてよかった
名前を呼ぶ度に 愛しいと思える。

君が人間でよかった
愛とか希望とかで 一緒に生きていけるから。

君に声があってよかった
その声を聴くだけで穏やかな気持ちになれるんだ。

君に感情があってよかった
君が笑うときに 僕も笑いたいし
君が泣いてしまったら 一緒に泣きたいから

僕は 君の心に残るような
フィクションが書きたいだけなんだ。

僕が目の前にいてよかった
僕が悪さをしたら意地悪に教えてくれるから。

僕がこの世に居てよかった
君とこうして出会えたんだから。

僕が本物でよかった
僕は 僕でいることができる。

僕が偽物でなくてよかった
自信をもって 君の所にいけるから。

僕に口があってよかった
勇気さえあれば 君に好きと伝えられる。

僕に名前があってよかった
君に覚えてもらえるかもしれない。

僕が人間でよかった
愛とか 希望とかで 一緒に生きていけるから。

僕に手があってよかった
なかったら 君を支えることが難しくなるから。

僕に感情があってよかった
僕に感情が あってよかった。

僕が君に伝えたいのは
ノンフィクションの気持ちなんだよ。

君がいて、僕がいて

そんな夢を見たんだ

怖くてたまらなかった。

君がいなくてよかった。

君が目の前にいなくてよかった
触れられでもしたら いとも容易く朽ち果ててしまう。

君がこの世にいなくてよかった
だから君のことを大好きでいられる。

君が本物じゃなくてよかった
本物だったら 君は
僕のことなんか見てくれなかっただろう?

君が偽物でよかった
ありえないから 僕は信じることができるんだ。

君に目がなくてよかった
僕はきっと 君の好きな姿ではないから。

君に手がなくてよかった
あったら きっとその手を離せなくなってしまう。

君の名前を 知らなくてよかった。
知っていたら ゲームのヒロインの名前につかってしまうから。

君が人間じゃなくてよかった
君と僕が同じだと知ったら 君はがっかりするだろうから。

君に声がなくてよかった
見つからずに 不安になる必要はないんだ。

君に感情がなくてよかった
君を泣かせてしまうことが 何よりも辛い。

僕は君の心に残るような
フィクションが書きたいだけだったんだ。

僕がいなくてよかった。

僕が目の前にいなくてよかった
突き倒しても 殴ったって 足りないから。

僕がこの世にいなくてよかった
嫌いになりすぎて 依存してしまうから。

僕が本物じゃなくてよかった
いつでも それで言い訳できるから。

僕が偽物でよかった
下手な期待をしなくて済むから。

僕に口がなくてよかった
かっこ悪いところを見せずに済むから。

僕の名前を知らなくてよかった
君を助けることはできないから。

僕が人間じゃなくてよかった
君のことだけを考えていられるから。

僕に手がなくてよかった
あったら何をするかわからない。

僕に感情がなくてよかった
僕に感情が なければ よかった。

僕が君に伝えたいのは
ノンフィクションの気持ちだったんだよ。

僕が 君に 伝えたかったのは
ノンフィクションの気持ちだったんだ。